2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【小技】nmとeVを一瞬で変換する方法《1240の法則》

Point ・1240を割ればnmとeVを一瞬で変換できる 量子力学では、光子のエネルギーを表す際に「nm」や「eV」といった単位がよく用いられる。波としての性質が強い可視光付近では「nm」が使われやすく、逆に、粒子としての性質が強いX線付近では「eV」が使われ…

ブラケット記法の大雑把な読み方

Point ・ブラケットは右から読む ・内積はブラの成分がケットの中にどれだけ含まれているかを表す 今回は、ブラケット記法を大雑把に読む方法を説明する。量子力学のブラケット記法の説明をするときは、必ずと言ってもいいほどベクトルや行列が一緒に登場す…

直線偏光の偏光方向を回転させる《1/2波長板 》

Point ・1/2波長板を使うと偏光方向が回転する ・Fast軸またはSlow軸に対して対称に反転させた方向まで回転する 今回は、直線偏光を回転させるために使用する1/2波長板について解説する。はじめに、位相を波長の2分の1ずらすと何が起こるかについて解…

【2023年ノーベル物理学賞】アト秒レーザーはX線!?《短パルス化の歴史》

Point ・2000年ごろにブレイクスルーがあり、アト秒レーザーが生まれた。 ・パルス幅は1周期よりも小さくすることができない。 ・X線は1周期がアト秒レベルであるため、アト秒レーザーとして利用できる。 とてつもなく短い時間だけ光るアト秒レーザーは実…

【2023年ノーベル物理学賞】アト秒レーザーで電子の姿を切り取る

Point ・アト秒レーザーとは、アト秒という極めて短い時間だけ光るレーザーのこと ・電子はものすごく軽いため超高速で動いている ・アト秒レーザーは、高速に動く電子の一瞬の姿を切り取ることができる 2023年のノーベル物理学賞がアト秒レーザーに関す…